暗記法⑦ 対比フック
~違うところだけ、覚える~
対比フックでは、似ているものを並べて、
「同じところ」と「違うところ」を見比べます。
全部を別々に覚えるのではなく、
共通している部分を先に押さえて、
違う部分だけに注目するのがポイントです。
例
低気圧と高気圧
→ 低気圧 → 反時計回り・上昇気流
→ 高気圧 → 時計回り・下降気流
このように、共通点を土台にして違いだけを取り出すと、 覚える情報を整理しやすくなります。
「同じ」よりも「違い」に注目する。
それが、記憶を強くするコツです。

「普通~よくあるパターン~」と比べてみよう
対比する相手は、2つの言葉だけではありません。
「よくあるパターン」と「そこから外れるもの」を比べるのも、対比フックです。
まず普通のパターンを知っておく。
そのうえで「ここだけ違う」ところに注目すると、違いが記憶に残りやすくなります。
「普通はこうなのに、これは違う」
という差が、そのまま記憶のフックになります。
スペルや発音を覚えるときも、単語を1つずつ丸暗記するのではなく、
いつものパターンと比べて「違うところ」を覚える。
そうすると、思い出すための手がかりが増え、それが、記憶を強くするコツです。
例
tea、sea、peach
→ ea は「イー」と読む
break
→ 同じ ea でも「エイ」と読む
例
sign → g は発音しない
signal → g を発音する
なぜ覚えやすいの?
全部を同じように覚えようとすると、
どこが大切なのか分かりにくくなります。
でも、比べてみると違うところが目立ちます。
全部を覚えるのではなく、
「ここだけ違う」に注目する。
すると、覚えるポイントを
絞ることができます。
さらに、違うところを見ることで、逆に「よくあるパターン」もはっきりしてきます。
普通が分かるから、違いに気づく。
違いに気づくから、普通も分かる。
対比することで、両方の理解が深まります。
共通点フックから、もう一歩
対比フックは、共通点フックとよく似ています。
まず、「同じところ」を見つけて、仲間としてまとめます。
そこで終わらず、
「じゃあ、この中で違うのはどこ?」
共通点を見つける力と、違いを見つける力。
両方が使えるようになると、
ただ暗記するだけではなく、
情報を自分で整理できるようになります。
違いに気づくことも、学習になる
対比フックで大切なのは、
覚えられたかどうかだけではありません。
「似ているけど、ここが違う」
「いつものパターンと違う」
そんなことに、
自分で気づけるようになることも大切です。
比べることを繰り返していると、
少しずつ「違いを見つけるクセ」がついてきます。
それは、似た単語や用語を見分けたり、
問題の小さな違いに気づいたりするときにも役立ちます。
違いを見つけられること、
それ自体がひとつの強みになります。
暗記は才能じゃない
最初から、違いに気づけなくても構いません。
並べてみる。
比べてみる。
「何が違う?」と考えてみる。
それを繰り返していけば、
少しずつ見つけるのが上手になります。
覚える力だけではなく、
「自分で違いに気づく力」も、トレーニングできます。
暗記のために始めた工夫が、
いつか自分で考える力につながっていく。
それが d’ASH の考える成長なんだ。
